新国立競技場の整備費2,520億円で決定

こんにちは。営業部の山口です。
7月に入ってから東京の日照時間はなんと12分!今週末には天気が回復する見込みなので久しぶりの晴れ間が待ち遠しいです。

さて2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場(以下、新国立)を運営する日本スポーツ振興センターが開いた有識者会議において整備費を2,520億円とする計画案が了承されました。当初予定していた開閉式屋根はオリンピック開催後の設置となるため今回の計画案には含まれておらず開閉式屋根を含めた整備費は3,000億円近くに達する可能性があります。

これほどまでに費用がかさむ最大の要因は新国立最大の特徴であるキールアーチにあると多くの専門家が指摘しています。キールアーチ(keel arch=弓形の竜骨)とは流線型の屋根に通す骨組みのことで今回計画しているアーチの長さは約370m、重量約3万tと想定されており、これがいかに巨大なものか一例をあげて検証しましょう。

東京スカイツリータワーが高さ634m、総重量約4万t。東京タワーが高さ333m、総重量4千tといわれております。新国立のアーチは東京タワー以上の長さがあり、それが2本もあります。一説によると1本当たりの建設費は500億円超、細分化したアーチを現場に運び込みクレーンで吊り上げながら組み立てますので運搬、加工に要する労力やコストは途方もないものになることは間違いありません。この他、基礎工事で生じる残土も膨大な量になると予想されています。

全世界が注目するスポーツ界最大級のイベントが56年ぶりに東京で開催されるため国を挙げて取り組む姿勢には賛同しますが建設費を税金で賄う以上、ローコストでの建設も念頭に入れて取り組んでいただきたいと切に願います。

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